小児喘息の症例  |
Aさんは7歳の女の子です。生後6ヶ月より喘息が発症しました。その後現在まで病院よりテオドール、抗アレルギー薬の内服とステロイド吸入剤を処方され、発作時には気管支拡張薬の吸入を行ってきました。現在も毎日発作を抑える吸入剤を使っています。根本から体質改善を希望して母親と緒に来店されました。痰がのどの奥にいつも絡んでいますが、うまく吐き出すことができません。朝方によく透明の鼻水が出ます。食は細く手足は冷えます。舌は淡紅色で舌苔は白くてやや厚いです。
喘息は呼吸器の病気ですが、中国漢方では「五臓六腑は皆人を咳させ、肺だけではない」と考えています。また「脾は生痰の源、肺は貯痰の器」という言葉もあり、脾胃が弱いと水質代謝が乱れて肺に痰がたまると考えています。
Aさんは胃腸が弱く痰がいつも絡んでいるので、痰を除き手足を温める平喘顆粒と胃腸を丈夫にする六君子湯を併用し、さらに気管支を拡張する麻黄を含んだ五虎湯を少量併用しました。
経過ですが、1ヶ月の服用で発作がおきにくくなり気管支拡張の吸入をほとんど行なわなくなりました。3ヶ月の服用でほとんどの西洋薬を中止することができ、胃腸も丈夫になってきました。子供は体質と漢方薬が合うと劇的に症状が改善していくことがあります。
| 考察: |
小児喘息は成人や高齢者の喘息と比べるとはるかに治りやすいです。漢方薬の効果もよくAさんのようにほぼ完治することも見られます。小児喘息は体質が弱い子が多いので、初期は痰や炎症を改善しながら体質を強化する漢方薬をうまく併用していき、徐々に体質強化の漢方薬の比率を高めていくことがポイントとなります。 |
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