リウマチの症例
 Tさんは42歳の女性です。12年前にリウマチと診断されました。その後4人の子供を産んだためかあまり症状は悪化せずに薬もあまり服用せずにすんだそうです。2年位前から悪化してきて痛み止めと抗リウマチ薬を服用しましたが良くならず、5ヶ月前よりステロイド、痛み止め、抗リウマチ薬、鉄剤、胃薬を服用しています。服用によって痛みは改善してきましたが、体がだるく疲れやすいため体質改善を希望して来店されました。
 現在は寒い日や雨天前になると手指、肩、ひざ、躁などが痛み、手指の関節に少し変形が見られます。また疲れやすく、疲れると痛みは悪化します。食は細く手足が冷えます。舌色は暗く、舌苔は白く厚いです。
 中国漢方ではリウマチや痛みの病気はと呼び、体の抵抗力が弱っているときに風、寒、湿などの邪気が体を襲い、経絡を阻滞して気血の流れが悪くなり発症すると考えています。最初は体表の浅い部位を襲いますが、慢性に経過すると、筋肉や骨、関節などの深い部位に入っていきます。Tさんは疲れやすく貧血があることより、気血が不足して抵抗力が弱いことがわかります。また冷えや雨天前に悪化することより、寒湿の邪気が悪化要因になっています。
 そこで気血を補い寒湿の邪気を追い払う独歩丸経絡の流れを良くして痛みを改善するイーパオを併用してもらいました。
 経過ですが、約半月の服用で痛みが和らぎ、1ヶ月の服用で疲れにくくなり貧血も改善して鉄剤が中止になりました。その後も西洋薬は中止できませんが、体調は良くなり順調に経過しています。

考察: リウマチは進行性の病気で経過が長くなると完治は難しいのですが、漢方薬の服用により痛みの軽減や体質の強化が計れます。Tさんは発症してから12年と経過が長いですが、独歩丸とイーパオの組合せが大変有効でした。リウマチは経過が長いと必ず正気の不足がありますので、単純な痛み止めだけでは十分な効果が得られないことが多く、正しい弁証が重要になります。



ホームページへ 相談の実例トップへ