冷え性の症例  |
Kさんは42歳の女性です。若いころより冷え性に悩んでいましたが、仕事をやめてしばらく症状は和らいでいました。しかし最近1年くらい手足の冷えが悪化してくるようになり、ひどいときはしびれを感じるそうです。手足の指先は触るととても冷たく、啓部や腰〜背中にかけても冷えを感じるということです。他の薬局で桂枝茯苓丸をすすめられて2ヶ月くらい服用しましたがあまり効果を感じなかったため、当店に来店されました。食欲や便通に問題はありませんが、トイレは近いということです。 また趣味でバレーボールを行っていますが、以前より疲れやすくなったように感じています。舌はやや淡色です。
冷え性には多くの原因がありますが、陽気の不足や血液循環の不良が多く見られます。Kさんは血液循環の不良も考えられますが、慢性に経過して疲れやすいこともあり陽気の不足が大きな問題であると考えました。桂枝茯苓丸は血液循環を改善しますが陽気を補う作用がないため効果がなかったといえるでしょう。
そこで陽気を補う作用が強い十全大補湯に附子を加えて服用してもらうことにしました。
経過ですが、服用後5日目くらいから効果を感じて、半月服用した時点でかなり冷えが楽になりました。その後も体質改善のため服用を続けています。
| 考察: |
冷え性は西洋医学ではあまり重視されていませんが、漢方医学では2000年以上前から重視されており様々な治療法があります。Kさんは陽気の不足と弁証して十全大補湯に附子を加えて効果がありました。その他冷え症には循環不良、気血不足の体質の人が外寒を受ける、冷たい物の取り過ぎなど様々な原因があり、体質とあわせて様々な漢方薬を使い分けます。 |
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