目の疲れ飛蚊症の症例  |
Kさんは56歳の男性です。5年前より糖尿病と診断され病院より血糖を下げる薬をもらっています。3年前に右目に 眼底出血を起こしてレーザー治療を受けました。その後病院より止血薬と血液の流れを良くする薬をもらっていますが、右目に飛蚊症が残ってしまいました。食事療法で血糖のほうは安定して1年前より血糖の薬は中止していますが、飛蚊症はよくなりません。さらに最近白内障も併発していることがわかり医師から手術を勧められましたが、どうしても手術はしたくないということで来店されました。食欲や便通など全身状態に特に問題はありませんが、夜間に1〜2回トイレに行きます。舌の色はやや暗い感じです。
中国漢方では目は肝に開くといわれており、目の病気は肝から治療していきます。Kさんは糖尿病の既往歴があり夜間尿もあることから腎の衰えも見られます。またKさんは眼底出血も起こしており舌の色も暗いことより血液循環が悪いことがわかります。
そこで肝と腎を補う杞菊地黄丸と血液の循環を良くして止血作用もある田七人参を併用しました。さらにビタミンAを豊富に含み血液循環を良くする作用のある紅沙棘を服用してもらいました。
経過ですが、1ヶ月の服用で飛蚊症がだいぶよくなり、3ヶ月の服用で西洋薬が中止になり飛蚊症もあまり気にならなくなりました。
| 考察: |
目の疲れは肝腎の陰血の不足が原因のことが多く見られます。杞菊地黄丸が効果的です。眼底出血は目の細かい血管のつまりが原因で出血を起こしますので、血行を改善して再発を防止します。田七製剤が効果的です。また紅沙棘はビタミンAと血管を丈夫にして抗酸化作用のあるフラボノイドやパルミトオレイン酸が豊富に含まれているため眼底病全般に効果があります。Kさんには上記組合せが大変有効でしたが、個々の体質や症状により漢方薬が異なることがあります。 |
|
|