今回はがんの発生と増悪に関係の深い活性酸素についてお話します。
活性酸素とは日常私たちが体内に取り入れている酸素が体内で変化して発生する悪者です。活性酸素は血管や細胞を酸化により錆びさせて、遺伝子に傷をつけます。細胞の遺伝子が傷つくと、異常細胞となりがん化の大きな原因となります。若く健康であれば、体内の酵素が活性酸素を除去することができますが、現代は活性酸素が体内でおきやすい環境にあります。例えばオゾン層の破壊による紫外線の増加、大気汚染、食品添加物、電磁波、喫煙、高脂肪食、ストレスなどは全て活性酸素を発生させる原因になります。活性酸素は遺伝子を傷つけて発がんの原因になるだけでなく、リンパ球やマクロファージなどの免疫成分を酸化させて、効果を低下させることも問題になります。これらのことより活性酸素を防ぐ抗酸化力ががんの発生や悪化を防止する上で非常に大切であることがわかります。
血を改善して血液を浄化する漢方薬には強い抗酸化力があることが知られています。よって 血を改善して血液を浄化することは抗酸化力を高め、がんの治療と予防において重要な意味を持ちます。 血を改善することは活性酸素の除去以外にも様々な効果があります。血液がさらさらになり、免疫細胞が血液の中を動きやすくなりがん細胞まで行きやすくなること、血小板の凝集を抑制してがんの転移を防止することなどがわかっています。
血を改善する漢方薬は数多くあります。松葉を主薬とした松寿仙や松の樹皮から抽出した成分を主薬とした爽月宝は活性酸素を除く効果が様々な実験で認められています。田七製剤は特に肝硬変と肝臓がんに効果的です。また静岡大学のきのこ博士、水野卓教授の研究によりチャガには強力な活性酸素除去作用があることがわかりました。
活性酸素を抑えることはがんの予防、手術後の再発防止、進行がんの 血状態の改善などに効果的です。
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