エゴグラムのベースとなる考えによると、人の心には3つの領域があると考えられています。1つは
親の心のP
、1つは
大人の心のA
、1つは
子供の心のC
です。親の心Pは
父親の心CP
と
母親の心NP
に分かれます。子供の心Pは
自由な子供の心FC
と
順応する子供の心AC
に分かれます。
よって人の心はCP、NP、A、FC、ACの5つの領域に分けることができます。
個人個人の性格や年齢、生活環境によってそれぞれの領域の優位や不足があり、そのバランスをグラフ化したものがエゴグラフです。
それぞれの領域の特徴は以下の通りです。
CP:
信念に従って行動する厳しい父親のような親の心です。自分の価値観や考え方を優先して理想を求めます。CPが強すぎると尊大で批判的になりがちです。
NP:
思いやりを持って世話をするやさしい母親のような親の心です。親身になって人の面倒を見る優しさが特色です。NPが強すぎるとおせっかいになります。
A:
事実に基づいて物事を判断しようとする合理的な大人の心です。データを集めて理論的に処理していきます。Aが強すぎると打算的で冷たい人間に見られます。
FC:
自分の欲求のままに振る舞い自然の感情を表す自由な子供の心です。明るく無邪気で行動的です。FCが強すぎるとわがままで他人への配慮に欠けてきます。
AC:
自分の本当の気持ちを抑えて相手の期待に応えようとする順応した子供の心です。ACが強すぎるとイヤなことをイヤと言えずストレスをため込むことになります。
次に4つの特徴的なエゴグラムについて説明します。
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NPをピークとしたゆるやかな山型です。NPが高いのであたたかみがあり対人関係がうまくいきやすく、FCもある程度高いので自分を適切に表現することができます。またACがFCに比べて低いのでそれほど自分を押さえつけることもありません。人間関係がうまくいきやすいタイプです。
A
CPとFCが高くNPとACが低い逆N型です。CPが高いので他人に批判的になりやすく、FCも高いため自分を表現することは得意です。一方NPが低いため温かみにかけるところがあり、ACも低いので自分をあまり抑えません。自身を持って生きていますが、ともすると周りとの間に摩擦が生じやすいタイプです。
B
NPとACが高くCPとFCが低いN型です。NPが高いので人には親切で思いやりがあり、ACが高いので自分を必要以上に抑えてしまいます。一方FCが低いため本当の自分を出せません。自分を抑えて人のためにつくし、相手から認めてもらって初めて心が安定します。しかしやりたいことがやれず、言いたいことも言えない傾向があるためストレスがたまりやすいタイプです。
C
NPを底としてACに上がっていく谷型です。NPが低いので人の世話をしたり積極的に人とふれあいを持とうとする気持ちが弱く、ACが高いため自分のやりたいことも周りを気にして抑えてしまいます。何をしてもだめと感じやすく悲観的なタイプです。
以上の典型的なエゴグラムを理解して、自分のエゴグラムと比較してみるとより深いエゴグラムの分析ができます。
参考文献:交流分析入門、交流分析とエゴグラム、交流分析療法